カースティ・レイ:静けさの地平
「オーストラリアの作家カースティ・レイは,故郷キャンベラ周辺の丘陵や自然公園を歩くことを通して,現代の暮らしの中で希薄になりがちな,「場所とつながる」という感覚を探求してきました。彼女の体験や気づきは,ガラスの彫刻やインスタレーションによって表現されます。自然から得た感触を柔らかくたわんだガラスで象った「折り」や,農作業が土地に刻んだ痕跡を表す「農具」のシリーズには,場所への敬意や愛着とともに,人間と環境の相互的な関係への深い関心が込められています。(展覧会ホームページより)」