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ガラスギャラリー

GLASS GALLERY

長残光ガラス

ガラスは透明であるため光学材料や発光材料として広く用いられてきました。一般に発光するガラスは、発光を示すイオン(遷移金属イオンやランタノイドイオン)を添加して作製されます。しかしながら、本写真のガラス材料は、発光中心イオンを添加していないカルシウム、ガリウム、ゲルマニウムの酸化物のみで作製されたガラスですが、ガラス内に存在する欠陥によりオレンジ色の発光を示します。さらに、発光は紫外線などの外部エネルギーが与えられている時だけ示しますが、本ガラスは紫外線の照射を止めても発光が持続する残光を示す特異な材料です(右)。
J. Ueda, A. Hashimoto, and S. Tanabe, J. Phys. Chem. C 123, 29946 (2019).

<写真提供:上田 純平 氏(京都大学)>