SrAl₂O₄：Eu²⁺-Dy³⁺結晶化ガラス

長残光は，励起光を遮断後も光続ける現象です。一般に，高輝度・長時間の残光を示す材料は，ランタニドイオンを添加した結晶で実現されており，ガラス材料では残光性能が落ちることが知られています。本材料は，最も優れた長残光性能を示すSrAl₂O₄：Eu²⁺-Dy³⁺長残光蛍光体をボレートガラスに析出させることで，結晶の長残光特性とガラスが有する透明性や成型性の両方の特性を有す材料を実現しています。

T. Nakanishi, Y. Katayama, J. Ueda, T. Honma, S. Tanabe, and T. Komatsu, J. Ceram. Soc. Jpn. 119, 609 (2011).

＜写真提供：上田 純平 氏（京都大学）＞