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フュージングガラスの体験実験

8月8日(月)に富山県富山市の富山高等専門学校(本郷キャンパス)にて国際ガラス年2022のイベントとして,「フュージュングガラスの体験実験」を開催しました。
国際ガラス年日本実行委員会では,アウトリーチの一環として「全国ガラス体験・実験・見学」 に取り組んでいます。富山市はガラス造形作家の育成機関を有し,多くの造形作家が全国で活躍しているガラス造形人材育成の核となっています。そこで富山でのイベントは,ガラス造形を対象として子供たちでも簡単に取り組める「フュージング」という造形技法に関する企画としました。フュージングとはガラスの小片を組み合わせて加熱して一体のガラスにする手法で,それぞれの小片を構成するガラスの熱的特性を整合させることなどの工夫が必要となります。イベントではフュージング用に製造されていているイタリア・モレッティ社製のガラスを用いました。
開催案内を行ったところ予定の人数をうわまる応募が2日間で集まり,開始数日で募集を締め切る結果となりました。
当日は富山県内の小中学生22名とその保護者の方々に参加頂き,事前にカッティングしたガラス小片を組み合わせて,電気炉で835℃で加温して作品を制作してもらい,終了後記念に持ち帰り頂きました。国際ガラス年のメンバーが全面的に参画した科学技術週間で作成された「一家に一枚」も参加者に配布され,その動画コンテンツも視聴してもらいました。

イベントは富山高専の学生に多くの支援をいただきました。告知のポスターも専攻科生(大学3年生相当)がゼロからデザインしたもの,事前準備および当日の運営支援は物質化学工学科3年生(高校3年相当)の学生によって行いました。

イベントでは富山県内でフュージングを用いた造形作品を制作されている小林洋行先生にお越しいただき,作品の制作について実際の原料と作品を交えてご講演をいただきました。

ご講演では,JR富山駅の壁面で用いられているフュージングによって作成されたガラス作品の制作についてもご紹介いただき,ガラスの街富山が多くの造形作家の方々の貢献で成立していることを改めて共有できました。富山の玄関口である富山駅は,ガラスを通して街をあるく街ガラスのコンセプトを体現した場所であることを改めて知ることができました。機会があれば国際ガラス年Webでもガラスの立場から富山の街をご紹介できればと思っています。
本イベントの開催にあたり,富山高専の教職員および学生さん,国際ガラス年実行委員会の方々に多くのご支援をいただきました。この場を持って厚く御礼申し上げます。

(アウトリーチクラスター:袋布昌幹(富山高等専門学校))

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