「TOKAIグローカルフェスタ2022」 東海大学湘南校舎
~古代エジプトの神秘の「青」をつくろう~
2022.10.22イベントレポート
東海大学湘南校舎で10月22日(土)に開催された,「TOKAIグローカルフェスタ2022」のファイアンス制作体験会に参加しました。
”ファイアンス”とは古代メソポタミアなどで紀元前約4500年から紀元前2世紀頃まで,トルコ石やラピスラズリの代用品として装飾品や墓の副葬品に使われていたものです。ガラスと同じ石英,カルシウムなどが主成分で,ガラスの元になった材料だともいわれています。
材料や製造方法は長年にわたって“謎”とされてきましたが,東海大学の山花教授らにより製法が再現され,今回その制作を体験することができました。
体験会は午前の午後の2回開催され,それぞれ20名の定員がすべて満員となる盛況ぶりでした。最初に山花先生による30分のレクチャーの後に,参加者が実際にファイアンスづくりにチャレンジします。
参加者の中にはエジプトの文明にとても詳しい小学生も何名かいて,その関心の高さや知識の深さに驚かされました。
また,ファイアンスの素材の見かけは粘土やセメントにそっくりなのに形を作るのはとても難しく,なかなか思う形状にならずに苦労されていました。山花先生や学生スタッフが各テーブルを巡回され,子供たちが丁寧なアドバイスを受けながら真剣な眼差しで取り組んでいる姿が印象的でした。
できあがった作品は後日先生の研究室で焼成され,参加者宛に送られてくることになっています。どのような仕上がりになるのか皆さん楽しみにされているようでした。
(理・芸・地域社会融合分科会・山崎)