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イスタんルーム

科学や芸術など多様な専門分野の交流を深めることにより,新しい価値を産み出すコミュニティーを作りたいという願いをこめて設立されたNPO法人,ISTAが主催する,第1回の市民向け公開講座,「イスタんルーム」が2022年1月29日(土)17時からZoomにて開催されました。

講師には英国でガラス作家として活躍されている,谷綾子さんをお招きし,「英国パイレックス産業の歩みと現代ガラスアート-ガラス作家の視点から」の題目で,英国よりリアルタイムでの講演が行われました。

谷綾子氏(左)、ジョセフ・スティーブンソン氏(右)

イングランド北東部のサンダーランド市におけるパイレックス製品の生産の歴史について,そして工場が縮小傾向に入った1970年代以降に工場を離れたガラス職人がボトルシップなどのガラス工芸を隆興したこと,そして現代のアート業界がいかにその歴史に支えられているかについて実際のガラス作品を紹介いただきながらわかりやすく講演いただきました。

現在では数少なくなった理化学ガラス職人がアートやデザインを支える担い手になっている状況が作品とともに紹介されました。 実際のウィルスには色がないことから,芸術家によりガラスを用いたウィルス模型がデザインされ,理化学ガラスの職人技により実現されました。

芸術家ルーク・ジェラーム氏のデザイン、理化学ガラス職人による制作
(https://www.lukejerram.com/glass/

講演後も参加者からは活発な質問や意見が出て,とても有意義なイベントとなりました。

幽霊船 (2018年) 谷綾子氏
プラズマ・アート: クリプトン・ガスを封入して電圧をかけたもの

なお,谷綾子さんの作品は「ガラスギャラリー」にも掲載されています。

(理・芸・地域社会融合分科会・山崎)

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