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第4回放射性廃棄物固化体討論会、六ヶ所村再処理施設見学ツアー

再処理施設の全体像(写真提供: 日本原燃)

「第4回放射性廃棄物固化体討論会、六ヶ所村再処理施設見学ツアー」

青森県観光物産館アスパム、六ヶ所原燃PRセンター、日本原燃
2022.10.20, 21イベントレポート

日本セラミックス協会ガラス部会 放射性廃棄物分科会が主催し,日本原子力学会バックエンド部会と日本原子力学会再処理・リサイクル部会の協賛により開催された,「第4回放射性廃棄物固化体討論会,および六ヶ所村再処理施設見学ツアー」に参加しました。

10月20日(木)には青森県観光物産館アスパムを会場として第4回放射性廃棄物固化体討論会が行われました。19件の一般講演に加え,滋賀県立大学 ガラス工学研究センターの山本茂氏より「ホウケイ酸ガラスの化学的耐久性と組成設計」の題目で特別講演がありました。参加者は63名(対面:46名,オンライン:17名)で非常にタイトなスケジュールの中,活発な議論が交わされていました。
翌日の10月20日(木)には六ヶ所村再処理施設見学ツアーが行われ,参加者28名が六ヶ所原燃PRセンターと日本原燃の再処理事業所を見学しました。
六ヶ所原燃PRセンターでは大型模型やパネルを用いて再処理の工程をわかりやすく説明いただきました。この地域には原子燃料サイクル施設のみならず,石油の備蓄基地,太陽光発電施設,風力発電施設など数々の重要なエネルギー関連施設が集中しているとのことです。
その後,日本原燃再処理事業所にてガラス固化技術開発施設を見学させていただきました。厳重なセキュリティチェックの後に入場した事業所内では,より安全性を高めるための対策として万が一の竜巻からも設備を保護するための防護柵を設置する工事が行われていました。
開発施設の見学では稼働している設備のメンテナンスや修理方法を開発,検証するために作られた,実物と同じ設備を見学させていただきました。
職員の皆さんから丁寧な説明をいただいた後に質疑応答が行われ,直接人が触れたり近づいたりすることができない設備の管理や修理の難しさを改めて知ることができました。普段立ち入ることのできない設備を見学する貴重な機会となりました。

(実行委員・山崎博樹(日本電気硝子株式会社))

PRセンターから見た再処理施設と風力発電施設

PRセンターにあるガラス固化体の地層処分模型

ガラス固化技術開発施設の外観 (写真提供: 日本原燃)

固化セル模擬室 (写真提供: 日本原燃)

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