【親子でガラスづくり体験教室】鈴鹿工業高等専門学校
11月5日(土),6日(日)に三重県鈴鹿市の鈴鹿工業高等専門学校(以下,鈴鹿高専)にて国際ガラス年2022のイベントとして,「親子でガラスづくり体験教室」を開催しました(写真1)。このイベントでは,親子で過去から現在までガラスの役割と持続可能社会に向けてのガラスについて考えるとともに,ガラスのアクセサリーを作ってもらい,ガラスに興味を持ってもらう趣旨で行いました。
親子(中学生)を対象に2日間で12組の募集に,多数の応募者があり44組の応募者がありました。参加された方には,鈴鹿高専材料工学科教授 和田憲幸から一家に一枚シリーズ「ガラス」を用いて,文化・芸術,生活・医療,科学・技術を支えるガラスとその歴史と材料,持続可能な開発目標(SDGs)に対応したガラスの先端研究などが紹介されました。
その後,鈴鹿高専学生6名が交代で参加された親子のサポートに入り,電子天秤を用いて原料の秤量を行い,溶融急冷法によるガラス作りを体験していただきました。初めての電子天秤の扱いに緊張された親子もいましたが,ガラスの研究で行う本格的なガラス作りを楽しんでいただきました(写真2,3)。
今回,作製したガラスは,このイベント用に開発され,溶融過程も安全に見やすく,高温も感じることができ,アクセサリーに適した重量感と強度に加え緑色蛍光を示します(写真4)。
最終的には,焼鈍し工程があるので,作製したガラスは後日に郵送させていただきました。また,応募者多数で参加できなかった方にも,同じ組成のガラスの欠片を送らせていただきました。お手元に届いたガラスの緑色蛍光を観察し,アクセサリーに利用して楽しんでいただき,ふとガラスについて考えていただけたらと思っています。
本イベントの開催にあたり,鈴鹿高専の職員および学生の皆様,国際ガラス年実行委員会の方々に多くのご支援をいただきました。この場をお借りして感謝申し上げます。
(実行委員:和田憲幸(鈴鹿工業高等専門学校))